株式会社エム・アイ・エス(MIS)は、ビジネスパートナーとしてLANSAで開発したソリューションをお客様に提供しています。
株式会社エム・アイ・エス

カスタマー・プランニング・セッションCPS

CPSとは

カスタマー・プランニング・セッション(Customer Planning Session)の頭文字で、ひとことで言えば、「新しいシステムを構築する際に、より効果的に新システム要件を自らの手で生み出すためのセッション」です。
経営や各部門に設定された方針・目標を達成するために、業務における課題やニーズを収集・分析し、その解決策を協議し、システム要件を確立します。

IBM社が、企業ユーザーの情報システム・プロジェクト構想立案のため、支援プログラムとして考案しました。 新システムの基本構想や既存システムの改善策立案のため、各部門のマネージャーや現場担当者の意見を集約し合意形成するセッション技法として活用されています。

CPSの実施ステップ

CPSは、“自らの手で”解決手法を生み出していくものです。
そのため、お客様自身にすべてのプロセスに参加いただき、より現実的で確実な解決策策定を目指します。
主なプロセスは以下のとおりです。

事前準備作業

①CPSテーマ決定
CPSを実施するにあたり、テーマを掲げます。(「受注から出荷までの短納期化」など)
②アンケート記入
参加メンバーの皆さんに、テーマに基づいた課題を事前に記入いただきます。

セッションタイムスケジュール(通常2日)

  • ①オリエンテーション
  • ②アンケートに記載した課題の読み上げと分類
  • ③課題のまとめと順位付け
  • ④各課題の分析(共通認識、結果、原因)
  • ⑤システム要件の決定
  • ⑥優先順位付け
  • ⑦今後の予定など
  • ⑧終了、散会

※各課題の分析では、現状認識/真の問題点やニーズの掘り下げ、把握/解決策検討/解決のための実行計画(アクションプラン)を策定し、参加メンバー全員の合意を取ります。

CPSの効用

CPSでは、経営方針をテーマとした課題解決に取り組みます。 そのため、経営の意思を反映した全体最適型の解決策が生み出されます。

また、自らが実行計画まで作り上げますので、誰かに押し付けられて強制的に実行する場合とは異なり、各自が意欲的に取り組んでいただけるケースが多く見られます。

セッションで策定されたアクションプランも、メンバー全員が合意した結果ですので、行動責任が明確になり、計画通りに確実な成果を発揮することが出来ます。

CPSにはこんな“意外な”効果もあります

CPSは、ユーザー自身が課題を共有し解決策を導き出す手法です。
そのため、いろいろな分野で活躍するあらゆる階層の方々にメンバーとして参画いただき、2日間に渡るセッションを開催します。

人は立場や役割が変わるとそれぞれ固有の意見を持っています。会社組織とは言え、全員が同じ意見や同じ課題を持っていることはほとんどありません。メンバー間の意見が180度違うことさえ多分にあります。でも、日々会社内でその人たちの意見や課題をすべて理解していることなんてありませんよね。

CPSでは、そんな各人の悩みを皆で共有することから始まります。実はこれが意外な効果を生むのです。自分が関っている業務の課題はわかっていても、他人の悩みを知らないために「なんで自分はこんな業務をやらなければいけないんだろう。ただでさえ忙しいのに!」と思っていることって結構ありませんか?それがこの2日間のセッションでいろいろな業務の悩みを聞いていくうちに、会社全体が見えてくるようになったりもします。そこから、抜本的な解決策へと導かれるヒントが生まれてきたりもします。

また、弊社のような第3者のセッションリーダーが会議進行することにも意味があります。社内の誰かが進行していると、とかく上下関係や心理的な壁ができてしまい、最後に合意形成したとしても心の中では納得できないまま、とにかくその場だけはやり過ごすという、無意味な時間になってしまうこともあります。セッションリーダーは第3者ですから、そういった心の壁を持たずに素直に課題に取り組めます。

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