株式会社エム・アイ・エス(MIS)は、ビジネスパートナーとしてLANSAで開発したソリューションをお客様に提供しています。
株式会社エム・アイ・エス

導入事例

新会社設立に向けた出版システム拡張丸善出版株式会社様

丸善出版株式会社様は、平成23年2月1日より丸善株式会社から分社し、丸善出版株式会社として新設されました。

主に理工・医薬分野においてわが国を代表する便覧、事典、専門書、大学テキスト、webコンテンツなどを多数刊行し、科学技術の発展に寄与されています。また、看護・介護・福祉・医療・保健・体育・芸術・心理・経営など多岐にわたる分野の映像メディア商品(ビデオ、DVD)の発行や、BBC(英国放送協会)や放送大学などの総代理店商品の販売・卸を手がけるなど幅広い事業を展開されています。

今回エム・アイ・エスは、新会社設立に必要な原価管理への機能追加・会計連動など、基幹システムの拡張プロジェクトとして支援させていただきました。

独立から1年を迎える丸善出版株式会社 経営管理部 山本部長に伺ったお話を含め、紹介記事にさせていただきます。 なお、丸善出版株式会社様のシステムは、京セラ丸善システムインテグレーション株式会社様経由にて導入させていただきました。

プロフィール

設立 平成23年2月1日
資本金 50,000,000円
事業所 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-17 神田神保町ビル6F
電話/FAX 電話 03-3512-3274  FAX 03-3512-3272
ホームページ http://pub.maruzen.co.jp/
営業品目 出版業 他
主要取引先 (株)トーハン  日本出版販売(株)  丸善(株)
  1. システム拡張の目的
  2. LANSAの特徴を活かしたシステム
  3. 信頼のシステムパートナーとしてのエム・アイ・エス

システム拡張の目的

長年、丸善株式会社の一事業部門として事業を展開されてきましたが、平成23年2月より分社独立することが決定しました。新会社として業務を行うために、出版事業部の基幹システムに対し、下記2点について早急な対応が必要になりました。

経理部門設立に伴う経理システムの選定、稼動、及び基幹システムとの連動

新会社として独立し事業を展開するためには経理部門の設立が必要であり、経理部門の業務を遂行するための経理システム構築を行うことが第一の課題となりました。
経理システムは手作りをせず、パッケージ製品を導入し活用することとし、その製品はOBCの勘定奉行に決定しました。グループ企業内で使用している経理パッケージ製品であること、基幹システムとの連動実績があることが、勘定奉行採用の主な理由です。
併せて、経理業務の効率化と数字の関連性を持たせる意味から、既存基幹システム(販売管理系・商品製作系)とのデータ連動を行う対応を実施することになりました。

個別原価管理機能の追加

これまで映像メディア開発商品と他社仕入品の経理上の原価管理は売価還元法で処理していましたが、経理数値との連動性をとるために、個別原価管理(移動平均法)を実施できるシステムに変更しました。これにより、「蔵版」「映像メディア」「他社仕入品」「映像メディア仕入品」の4種類についての個別原価管理を実現することになりました。

LANSAの特徴を活かしたシステム

丸善出版株式会社様の基幹システムは、開発ツールLANSAで開発されています。それぞれのサブシステムを、利用環境に最も適した手法で開発している点で、LANSAの特徴をうまく活かしたシステム構成になっています。

その概要は下記の通りです。

業務システムは、操作性を重視した「クライアントサーバー型」で開発しています。
情報共有やデータ分析では「LANSA for the Web」を用いて、利用者の垣根を取り払うことに重点を置いています。
「LANSA for the Web」にて開発した「情報共有」や「データ分析」により、毎日の売上を全社員が見えるようになり、全社での情報共有が可能となりました。

信頼のシステムパートナーとしてのエム・アイ・エス

今回のシステム変更に許された開発期間は4ヶ月と大変短く、スケジュールとしてはリスクがありました。そこで当社から本稼動までのプロジェクトの進め方として、下記2点の提案をいたしました。

そしてこの提案通りに進め、無事に本稼動を迎えました。テスト期間を十分にとれなかったので、稼動当初はいくつかの不具合もありましたが、担当SEの素早い対応で、無事に平成23年2月から本稼動しています。この1月末で初めての本決算を向かえ、決算処理が無事完了できれば、年次業務の稼動確認も完了します。

「出版業は特殊な業界です。印税の考え方は出版社ごとに異なりますし、海外だとロイヤリティが発生する場合もあります。当社とエム・アイ・エスとの付き合いは長く信頼感があります。当社の業務を良く理解しているSEさんがいて、何でも相談できる関係です。」と山本部長よりお言葉をいただきました。

今回のシステム変更については、今後多くのSEがお客様をサポートできるようにする目的から、過去の担当SE以外のメンバーによりプロジェクトを進めました。そのため、社内での情報共有やSE間の連携をしっかり取り、会社としてプロジェクト進捗管理を徹底したことにより、無事に本稼動できたとプロジェクトメンバーは感じています。

今後も丸善出版株式会社様の最良のパートナーとして、日々のシステム運用のご支援をさせていただきます。

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